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SEOコンサルという茶番

  

2019年8月22日  2021年3月11日

SEO対策はゴール設定することが必須です。それが、成果への近道だからです。ゴールを設定することは、何もSEO対策に限った話ではありません。会社の経営だって必ず目標の設定はしますし、勉強するにしたって目標があるからそれに向かって学習していくわけですよね。

 

しかし、SEOの界隈ではなぜか、「ゴールに何を設定するべきなのか?」ということを理解できていないSEO業者やSEOコンサルタントが非常に多く存在しています。その結果、SEO対策をしてもなんの成果にも結び付かないということになってしまうのです。

 

なぜSEO業界はこんなことになっているのか?

 

その理由は、とある契約形態の「闇」があるからなのです・・・

 

SEOを活用した集客 = ゴールではない

契約形態の「闇」を暴く前に、今一度、認識しておいていただきたいことがあります。

 

以前もお話しした通り、SEO対策を行った結果、集客できたとします。しかし、集客することがビジネスのゴールではありません。

 

SEO対策の目指すべき「成果」はホームページを見てくれた人が「商品の購入・申し込み・商談の約束」をしてくれる事であって、検索結果の上位に表示されることが「成果」ではない。ということを念頭に置いておいてください。

 

SEO業者との契約形態のひとつ、成果報酬型について

SEO業者やSEOコンサルタントが提供するサービスでは、

SEO業者
SEO業者
「〇〇のキーワードで検索結果が1ページ目に表示されたら□□円ください。」

という契約形態が存在します。

 

このようなサービスは、「成果」を保証してくれるので「成果報酬型」サービスと呼ばれ、お金を払ったのに順位が上がらない…という心配がないため、多くの人が好んで契約をします。

 

成果報酬型の契約を結んだ後に、全く成果を出せない口ばかりのコンサルタントも数多く存在しています。

 

ただ、正直に言うと、わたし自身がSEOに取り組んだとしても設定した目標を100%達成することはできません。

 

なので、結果を保証するという契約は、大きな安心につながり、とてもありがたいサービス形態であることは事実でしょう。

 

しかし、このサービスは、成果報酬型にすることで、「成果」を最優先できないという闇が存在します。あなたには、これを事実としてお伝えしなくてはなりません。

 

成果報酬型SEOは、成果を最優先できないという「闇」の部分がある

繰り返しになりますが、SEO対策の「本来の成果」は「購入・資料請求・お問い合わせ」など、ホームページの目指すべき目標と同じです。検索結果の上位表示が「成果」ではありません。

 

しかし、成果報酬型サービスは検索順位の向上を約束するサービスなので、

本当の成果である購入や申し込みなどにつながらない、単に順位を上げやすいだけのキーワードでも、成果報酬の対象

に設定されてしまいます。これがまさに成果報酬型の「闇」の部分です。どうか覚えておいてください。

 

そのため、本当の成果である「購入や申し込み」につながるキーワードか否かではなく、

より確実に報酬につながるキーワード = 難易度の低いキーワードを目標として選定する

ということを平気で行う悪徳SEO業者やエセSEOコンサルタントが行います。こうゆう業者の茶番に付き合うのは辞めましょう。お金と時間の無駄使いです。

 

いまだにこんな営業電話をしているSEO業者がいることを教えてくれました。SEO業者ならSEOを活用して営業すれば良いのに。とその都度思います。

 

もちろん、「商品の購入・お問い合わせ」に結び付ける為には、商品・サービスの良し悪しや、ホームページの作りの良し悪しによっても結果は大きく変わってきます。

 

特にSEO業者が行うことは、ホームページのデザイン改変や、読者のホームページ内での行動を解析することでは無いので、「成果」を集客した以降の段階に置くのは難しいことは理解できます。なので、「成果報酬型」の契約自体を否定する気はありません。否定すべきなのは、それを逆手にとって、どうでも良いキーワードを目標に沿えるようなSEO業者の存在です。

 

しかし、成果報酬型の普及とともに、多くの人が誤解している、「SEO対策の成果=検索結果の順位を上げること」という認識は変えていく必要があります。

 

ゴール設定を誤れば、ビジネスに直結する成果は得られません。

 

SEO業者やSEOコンサルタントに依頼するときは、

 

順位を上げることでどのような結果をもたらすのか?

 

という集客をした後の「その先の成果」に繋がるか? ということを考えて、施策を計画していく事が重要です。

 

まとめ

SEO業者に依頼する際は、こんなことが大切です。

  1. SEO業者やSEOコンサルが提案してきたキーワードをすべて鵜呑みにしないこと。
  2. 提案してきたキーワードを見て、難易度が高いか低いかという目線で見てみること。
  3. SEO対策を行った後、どのようになるのが理想的か? その理想を達成してくれるのか?をしっかりと確認したうえでSEO業者に依頼すること。

 

あなたのビジネスに良い結果をもたらすことを心より祈ります。

投稿者プロフィール

田村巧次(タムラコウジ)
田村巧次(タムラコウジ)株式会社コタム代表
WEB制作会社Co-Tam.Inc代表の田村巧次です。
創業当初から、金で買うSEOを良しとせず、その時々の Google ガイドラインに沿ったSEO(ホワイトハットSEO)のみをクライアント提案。 制作したWEBサイトは、一切ペナルティを受けず、9割以上がキーワード検索で1位を獲得。どれもすべて効果の高いキーワードを選定する。制作会社の枠にとどまらず、2011年より、企業の情報発信の重要さをクライアントに提示。
「SEOの知識を正しく活用できれば、必ず集客の力になってくれます。」

  • 中小企業庁 中小企業デジタル応援隊事業 IT専門家(I00024525)

  • WACA認定WEB解析士・上級ウェブ解析士

  • SEOコンサルタント

  • 米国Google認定 GAIQ(*1)(認定資格ID:28179066)
    (*1) Google Analytics Individual Qualification

  • Google モバイルサイト認定(認定資格ID:36523368)

  • Webクリエイター能力手認定試験エキスパート

  • ネットマーケティング検定取得
    WEB利用・技術認定委員会主催

  • 国家資格:システムアドミニストレータ(現ITパスポート)

  • デジタルハリウッドスクールphp TA/講師(2009~2012)

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コメント

    • KEN
    • 2019.08.26

    確かに業者・顧客双方において「本来の成果」とすべき事に対する認識にずれが生じている現状があると感じる。それも結構多くのケースで。
    顧客の誤認識を正しい方向へと修正し、「本来の成果」に導けるコンサルタントに出会わなければ時間のムダである。

    • KENさま
      コメントありがとうございます。仰るとおり、時間と金というビジネスにおける最大のコストの無駄になってしまいます。知り合いの伝手で、本当に成果が出ている人からの紹介とかなら安心なのですが、なかなかそのような業者に巡り合う機会が無い。。という方が多く見受けられます。少しでも参考にしていただけば幸いです。

    • みお
    • 2019.08.26

    色々なSEO業者のホームページを見てみましたが、「対策キーワードの順位を上位化します!」という文言が散見されます。
    私もSEO対策はそのような事だという認識を持っていましたが、確かに「検索画面で一番に表示されました!」=「自社サービスが売れた!」わけでは無いですものね。
    大事なSEO対策ですが、ちゃんと冷静にならないと踊らされてしまいますね…(^-^;

    • よーすけ
    • 2019.08.26

    ここで書かれている事は「目的」と「手段」を間違えるなという、本質を見極める事の重要性ですね。上位表示は「手段」なのに、何故か「目的」になってしまうと…。
    しかし成果報酬型サービス自体は、使いどころを間違えなければ強い武器にはなると思います。

    • きょろ
    • 2019.08.27

    「SEO業者ならSEOを活用して営業すれば良いのに。」
    本当にそうですよね(笑)そう言ったら何て返事が来るんでしょうね。
    悪徳SEO業者やエセSEOコンサルタントの見極め方、ポイントについては参考になりました。
    気を付けたいと思います!

    • san-san
    • 2019.08.27

    知られていない部分、誤解されている部分が本当に多いという事が分かる内容。成果報酬型ならではの「闇」とは言い得て妙で、顧客は皆不安や焦りや危機感を持って相談をしてくるわけで、結果保証なんて言われたらつい乗ってしまうだろうなと。
    「闇」に飲まれないよう要注意。

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