こんにちは。小さな会社のWEB集客を応援するメディア、WEB-SUP編集長の田村です。
前回は、SEOに於ける外部リンク(被リンク)の重要性と対策方法をお伝えしました。
その中で、スパムリンクについても触れましたが、今回は、スパムリンクを見つける方法と、スパムリンクの対処法をお伝えします。
サイトの運営を開始してから数年経っていて、ある程度の集客が出来ているサイトだと、海外から無作為に貼られているようなリンクが見つかったりします。
その無作為リンクが、悪意のある意図的なリンクだと見なされ、検索結果上位表示の足を引っ張っている可能性もあります。
しかも、順位を落とすどころか、放っておくことで、インデックス削除ということにもなり兼ねません。
是非、あなたのサイトでもチェックしてみてください。
低品質な外部リンクを見直す手段
ホームページを運用してると、外部リンクが増えます。
増えたリンクの中にはスパムリンクなどの低品質なリンクも含まれる割合が自然と多くなっていきます。
自動プログラムで見つけられて、スパムリンクを貼られる場合は、悪意のある第三者によって貼られている場合もあります。
このような低品質な外部リンクによって急に順位が上がりずらくなる場合もあるので、そのようなときには、スパムリンクの有無を確認して、削除・否認することもSEO対策の1つとなります。
被リンクチェックツールを使う
悪質な外部リンクの1つとなるスパムリンクを見つける手段のひとつとして、被リンクチェックツールというものがあります。
などが有名ですが、これらは全て有料です。
大規模メディアを運営をしている場合のみオススメしますが、わたし達はそこまでのメディアではありません。
そこで、わたし達のような弱小メディア運営者でも、無料で利用できるツールをご紹介します。
hanasakigani.jp
被リンクTOP10までを調べることができます。
実際に「hanasakigani.jp」を利用して、わたしが運用しているサイトを調べてみました。

被リンクTOP10と疑うべきポイント
hanasakigani.jp の各項目の説明を掲載しておきます。
- 被リンクのページタイトルとURL・・・被リンクのページタイトルとURL
- アンカーテキスト・・・リンクの文字列
※画像の場合は、Altまたはtitle属性の内容を表示します。被リンクが削除された場合などは空になります- nf・・・「nofollow」の略。被リンクの<a>タグに属性値「nofollow」がある場合は「●」を表示します。ない場合は何も表示しません
※被リンクの<a>タグに属性値「nofollow」があると、その被リンクは検索エンジンのランキングに影響しません- OBL・・・「Out Bound Links(アウトバウンドリンクス)」の略。
被リンクがあるページからの外部リンクの総数
以下、「ここを疑おう」という場所を明記してみたので、ご確認ください。
疑うべきポイント1:被リンクのページタイトル
ここがワケのわからない日本語になっている場合はスパムリンクの可能性「大」です。
あとは、アダルトな内容っぽいタイトルだったり、明らかにあなたが運営しているサイトと関連が無いタイトルのもの。
疑ってかかりましょう。
「ワケのわからない」の定義は、声に出して読んでみて、意味が通じるか否か、で判断すると良いでしょう。
疑うべきポイント2:リンク元のURL
文字化けは、日本語URLが自動変換されたものなので、セーフです。
英字リンクで、「単語になっていない。」「意味のない英数字の羅列」の場合は、スパムリンクの可能性を疑いましょう。
xnv98734・・・のような、英数字の羅列に意味はありませんよね。このようなサイトからリンクを貰っている場合は、「あれ?もしかして・・・」と思ってよいでしょう。
疑うべきポイント3:OBL
被リンク元のページに存在する、リンクの総数です。
数十リンクくらいであれば、ポータルサイトである。と見なすことができます。
しかし、たった1ページだけで数百リンクって少し如何わしい気がしてきます。
もちろん、被リンク元のサイトの規模感によって、ここの数値は上下しますが、明らかに多すぎる。となると、怪しい目で見ても良いと思います。
リンクが数千ある、となると、リンク張りだけに特化した、SEO業者が残した過去の残骸の可能性があります。そのようなサイトからの被リンクは、スパム扱いや、サイト評価の低下につながる可能性があるので要注意が必要です。
じゃあ怪しいリンクはどうするの?
後ほど解決方法をお伝えいたしますので、もうしばしお付き合いくださいね。
hanasakigani.jpは、1日に「3回まで」という利用制限があります。
あなたが今運用しているサイトを一度は見てみると良いでしょう。
一度みたら、ブックマークしておいて、気になったら使ってみる。という感じで良いと思います。
SerchConsole
わたしの1番のオススメは、Google Serch Console を利用することです。
どんな被リンクが自分のサイトにあるのか?そのすべてを網羅できます。
ガッツリと見たいときは、SearchConsoleで確認してみましょう。
Google Serch Console
SerchConsole で被リンクを確認する方法
Google Serch Console へログイン後、
【検索トラフィック】の【サイトへのリンク】でサイトへのリンクのサマリーが表示されます。

SearchConsoleサイトへのリンク
リンク数の最も多いリンク先の詳細をクリック。

リンク数の最も多いリンク先の詳細をクリック
リンクを貼っているサイト(被リンク元サイト)がドメイン別に一覧が表示されます。
左からリンクを貼っているサイトのドメイン、リンクの数、リンク先のページ数です。

リンクを貼っているサイトのドメイン、リンクの数、リンク先のページ数
ここで、見慣れない怪しいドメインを見つけることができました。

.gaという見慣れないドメイン
「.ga」のドメイン?
なにこれ・・・
あまり見かけないし、気になりますよね。
.cf .gaドメインはスパムの可能性が高い
世の中には、完全無料のドメインというものが存在します。
.TK / .ML / .GA / .CF / .GQドメインは無料で取得することが可能なドメインです。
そのため悪用されている可能性が高いのです。
[su_row][su_column size=”1/3″ center=”no” class=””]
[/su_column] [su_column size=”2/3″ center=”no” class=””]
http://www.freenom.com/ja/freeandpaiddomains.html
[/su_column][/su_row]
実際、コピーサイトやスパムサイトは「 .cf 」ドメインが非常に多いです。
話しを本題に戻します。
Googleで、「sommijas.ga」を検索してみました。
結果は・・・
誰がどう見ても、自動生成のスパムサイト全快です。
「ほとんどのゲイの出会い系サイトを使用 – 千葉ロッテマリーンズ」・・・
意味がわからなさすぎて面白いです。笑えます。
しかし、ここからのリンクが、117件も。
リンク先のURLをクリックすると、詳しく見ることができます。

TOPページに貼られているリンクが多い ことがわかりました。
これは、貼られて欲しくないスパムリンクです。
検索結果に影響を与えている可能性もあります。
ドメインをクリックすると、リンク先の一覧が表示されます。被リンク数117・・・。
結構多めにリンクを貰えていたのに、少し残念です、、
それでは対処の方法を確認しましょう。
スパムリンクや、低品質リンクがあった場合の対処法
まずは、大まかな流れを説明します。
- 否認リストをテキストファイルで作成します。
- 作成したテキストファイルを指定の場所でアップロードします。
以上です。
細かく説明します。
1.否認リストの作成
否認したいURLをテキストに貼り付けます。
ドメイン単位で除外する場合は「domain:hogehoge.com」と記載、否認するリンク以外の情報を記入する行の先頭に「#」文字を追加するとコメントをいれることができます。
引用:SearchConsoleヘルプ-バックリンクを否認する より
以下、否認リンクテキストの例文。
# example.com のほとんどのリンクは削除されたが、以下のファイルは削除されなかった
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html
# shadyseo.com の所有者に 2012 年 7 月 1 日に連絡し
# リンクの削除を依頼したが回答なし
domain:shadyseo.com
注)Googleに無効にしてもらうリンクのリストのため、問題の無いリンクは入れないように注意してください。
否認リンクテキストのサンプルは、コチラからダウンロードしてください。:否認リンクテキストサンプル
2.バックリンクの否認方法
バックリンクの否認は否認ツールのページから否認のリストをアップロードします。
URLはこちら:
https://www.google.com/webmasters/tools/disavow-links-main
上記URL先に遷移したら、【リンクの否認】ボタンを押します。

リンクの否認
本当に大丈夫ですか?的なニュアンスのメッセージが表示されるので、少し気を引き締めて、【リンクの否認】ボタンを押下。
これは高度な機能なので、慎重に使用する必要があります。使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。ご自分のサイトに対して、スパム行為のあるリンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、サイトへのリンクを否認することをおすすめします。
注意事項を読んで、否認するリンクのみが含むテキストを選択して「完了」

リンクの否認-確認
【ファイルを選択】ボタンを押下して、否認リンクテキスト(.txt形式)ファイルを選択し、【送信】ボタンを押下します。

リンクの否認-ファイル選択
送信結果がアップロードしたファイルと相違がなければ「完了」です。

リンクの否認-完了
申請が完了するとメールが届きます。

否認リンクファイルの更新完了メール
処理が反映されるまでには数週間かかることがありますので、余裕を持ってチェック〜否認をしたほうが良いでしょう。
引用:SearchConsoleヘルプ-バックリンクを否認する より
アップロードした情報の処理には時間がかかる場合があります。特にこの情報は、ウェブを再クロールし、ページを再処理する際に Google のインデックスに組み込むため、処理の完了までに数週間かかることがあります。
リンクの精査方法
件数が多いといちいち全部見ていくわけにはいかないのが現状です。
ですので、ドメイン単位でざっくり見ていくしかないと思います。
ドメインが大量にあっても被リンク数が1〜2件などであれば、好意で記事へのリンクをしていただいている可能性もありますし、スパムだったとしても影響は少ないです。
そのため数が少ないドメインは時間があるとき。というスタンスのチェックでOKです。
- 被リンク数の多い順にチェック(3桁以上)
- よくわからないドメインは疑ってみる
- .cf .gaドメインはスパムの可能性高い
- NotFoundは無視
まとめ
今回ご紹介した、2つのツールを複合的に利用して、スパムリンクを見つけましょう。
スパムリンクを発見したら、
- 被リンク元サイトの管理者に削除依頼したり
- Googleのリンク否認ツールを使ってリンク否認する
といった対処をしていきます。
こうして、自サイトに付いてる外部リンクを見直して質を高めていくことも、Googleにサイトが評価されるために必要なことです。
注意点としては、むやみに外部リンクを削除したり・否認することで、被リンクの数が減り、逆に順位下落につながる場合もあるので、慎重に検討した上で低品質な外部リンクを否認することが重要となります。
このように自らスパムリンクを見つけて削除・否認するのはSEO初心者にとって難易度の高いものとなります。
ですが、「基本的」にGoogleはこのような悪質なリンクを無効化するアルゴリズム(ペンギンアルゴリズム)を導入してるので、自動的にそのようなリンクをサイト評価に加えない方針をとっています。
とはいえ、最近コピーサイトや怪しいリンクが増えているのも事実ですし、そのやり口は巧妙を極めています。
なんか、最近、急に検索順位が下がった。
なんとなく、お問い合わせが減ってきた。
訪問数が明らかに減った。という場合に、スパムリンク「も」疑ってみる、というのは大切です。
Googleのロボットにロジック変更があった際に、SEO業者があなたのサイトにスパムリンクを大量に送り、
「順位下がってませんか?」
「ウチを使っていただけたら、成果報酬型で順位を戻すことができますよ?」
ということもあるやもしれません・・・
そんなときに、今回のお話しを覚えておくだけで、慌てずにすむと思います。
あなたのサイトのランキングに悪影響が出る前に。
もし、ランキングが下がってしまっても、慌てずに、
サーチコンソールをチェック!
それでは、また。
投稿者プロフィール

- 株式会社コタム代表
-
WEB制作会社Co-Tam.Inc代表の田村巧次です。
創業当初から、金で買うSEOを良しとせず、その時々の Google ガイドラインに沿ったSEO(ホワイトハットSEO)のみをクライアント提案。 制作したWEBサイトは、一切ペナルティを受けず、9割以上がキーワード検索で1位を獲得。どれもすべて効果の高いキーワードを選定する。制作会社の枠にとどまらず、2011年より、企業の情報発信の重要さをクライアントに提示。
「SEOの知識を正しく活用できれば、必ず集客の力になってくれます。」
- 中小企業庁 中小企業デジタル応援隊事業 IT専門家(I00024525)
- WACA認定WEB解析士・上級ウェブ解析士
- SEOコンサルタント
- 米国Google認定 GAIQ(*1)(認定資格ID:28179066)
(*1) Google Analytics Individual Qualification - Google モバイルサイト認定(認定資格ID:36523368)
- Webクリエイター能力手認定試験エキスパート
- ネットマーケティング検定取得
WEB利用・技術認定委員会主催 - 国家資格:システムアドミニストレータ(現ITパスポート)
- デジタルハリウッドスクールphp TA/講師(2009~2012)
最新の投稿
コンテンツマーケティング2020年8月22日なぜ7日間なの?ステップメール作成講座
コンテンツマーケティング2020年8月22日ホワイトペーパーの作り方講座【初級編】
コンテンツマーケティング2020年4月22日コンテンツマーケティングで「購入」してもらう為に必須な2つのこと。
コンテンツマーケティング2020年4月21日コンテンツマーケティングにおける「検討」とは?
コメント