こんにちは。小さな会社のWEB集客を応援するメディア、PICNICの田村です。
2018年8月初旬にGoogleのアルゴリズムが更新され、多くのホームページの検索順位が大きく変化しました。
あなたのホームページはどうでしたか?あまり変動が無かった。というのであれば御の字です。
さて、わたし達が定点観測している、健康や医療に関する情報サイトの順位が大きく変化していました。
ですので、
「業種やターゲットを絞った、限定的な更新かな?」
なんて考えていましたが、結論から言うとそんなことありませんでした。
それは、サイトオーソリティ評価にかかわる更新でした。
2018年8月は、サイトオーソリティ評価の更新
サイトオーソリティ?
「横文字ばっかり使うからインターネットとかマーケティングとか嫌い!」
「日本語で言えばいいのに・・・」
と思ったあなた。
もう少しお付き合いください。
サイトオーソリティとは?
日本語に直すと、サイトの「権威性」なんて呼び変えられます。
ですが、サイトの「権威性」と言われても、ピンときませんよね。
もう少しわかりやすくすると・・・
インターネットで調べ物をするときに、「このことを調べるならココ」という、よく利用するサイトってありますよね?
わたしの場合だと、
飼い犬(ポメラニアン2匹)の調子が悪そうなときに、病状を調べるときは、ペットウェルを開きます。
犬の病気辞典-ペットウェル
症状別にカテゴライズされているので、とても助かってます。
でも、犬の病気を扱うサイトは他にもたくさんあるのに、何故このサイトが利用されているのでしょうか?
それは、「犬の病気」という分野の中で、最も有力なサイト。というイメージを、多くの消費者に持たれているからでしょう。
この場合、犬の病気という分野のオーソリティサイトだと言えます。
他にも、
天気予報を調べるならウェザーニュース。
プロ野球の速報を知りたいなら、スポーツナビ。
趣味、ビジネス、知りたい、行きたい、やりたい。などなど、それぞれの分野・ジャンルで多岐にわったて様々なオーソリティサイトが存在しています。
2018年8月のGoogleアップデートの変動後から約2週間たった今。
わたし達が、定点観測しているページの変動前と変動後の傾向から今回のアルゴリズムアップデートについて考察してみます。
アルゴリズムを紐解くカギ。
Google検索品質評価ガイドライン
まず、アルゴリズムアップデートのカギとなる、Google検索品質評価ガイドラインの変更点についてお伝えします。
今回、ガイドラインのなかで特に大きく変更となったのが次の3つ。
- 記事内容の品質評価の基準の更新
- 著者情報やE-A-Tをより重視する方向へ
- YMYLの安全性定義の強化
E-A-Tとは、Googleの造語で、
Expertise = 「専門性」
Authoritativeness = 「権威性」
Trustworthness = 「信頼性」
つまり、
Google「専門性が高く、権威性があり、信頼できるページ(サイト)を評価するからね。」
ということです。
また、YMYLとは
「Your Money, Your Life」
の略で、E-A-Tと同じくGoogle検索品質評価ガイドラインで頻繁に登場する造語です。
引用:Google検索品質評価ガイドライン より
一部のサイトは、あなたの幸せ、健康、財、安全に影響を与える可能性があります。
私たちはそれを、あなたのお金やあなたの人生の為のページ「YMYL」と呼びます。
翻訳が下手で申し訳ありません。英語が苦手です。
つまり、Google神によると、
Google神「医療や健康、病気、政治、金融商品、保険、各種ローン等の分野について書かれたページやサイトは、消費者の人生に大きな影響を与えるんだから、通常のキーワードとは違う評価軸を追加するからね!頼むよ!」
と全知全能Google神が申しております。
恐ろしいほどの媚びを売っているんですけども、「検索」をビジネスで活用しようとすると、Googleこそが全てなワケです。
言うことは聞いておくに越したことはありませんよね。
今回、この定義が変更され、より「YMYL(Your Money, Your Life)」の重要度が増すことにより、YMYLに該当するサイトの順位変動が起こりました。
そして、先にお伝えした通り、E-A-Tも同様にアップデートが成された為、YMYL分野だけではなく、信頼性、専門性の低いサイトの順位が落ちました。
それは、著者が掲載されていない、誰が書いているかわからないようなサイトや、情報のソースが明示されていない、不確かな情報が掲載されているサイトのことです。
その結果そのサイトへの流入数もガクっと落ちました。
驚いたのは、サイトへの流入が全盛期の半分以下まで落ちたものがあったことです。
対応策
ここまでで、今回のGoogleアップデートにおける影響範囲について説明してきました。
で、肝心なのは、対応策についてですが・・・
残念ながらすぐなんとかなるものではなさそうです。
先ほど紹介した、ペットウェルさんのサイトですが、実は・・・
全盛期よりだいぶサイトへの流入数が下がっています。
原因として考えられるのは、YMYLに属するジャンルだから。
そして、「誰」が書いているか?という所が曖昧になっているから。だと考えます。
編集部として、運営会社を掲載しているのですが、ペットの病気専門家が在籍するのか否か。までを理解することができません。
もし、このサイトが全盛期のような流入数を復活させるのであれば、「誰が書いたのか」を明確にし、もし監修を受けているのであれば、監修○○(人名)を明示する、ということをすれば、多少改善していくでしょう。
みなさんが良く利用しているサイトで「あれ?順位ちょっと下がったかも」というサイトがあれば、注意して見てみると面白いと思います。
それでは、E-A-Tを下げる要因を見ていきましょう。
次に該当するものがないかチェックして、改善できるところがあれば改善していきましょう。
- サイト運営者の情報が正しく、かつ、必要十分に記載されているか?
- サイト内に低品質なページがないか?(自分の目からみて。でOK)
- 情報が古い記事がないか?(このページの情報も来年には古くなります。)
- 情報の信頼性が低いページがないか?(情報ソースの不在など)
ただし、1のプロフィール情報を正しく記載したからといって、翌日から順位が上がるわけではありません。
2~4も同様です。
ですので、長期的にE-A-Tを上げていく作業を行う必要があります。
具体的には、
- 自分の「専門分野」に関する記事を継続してアップする
- SNSなどを使って情報を積極的に拡散する
- 被リンクやサイテーションが発生しやすい環境を作る
重要なのは、2と3です。
わたしも2に関しては全く出来ていないので、これからがんばりますね (苦笑)いっしょにがんばりましょう!
これは、権威や信頼性を上げていく作業になりますので、1の情報発信だけは不十分です。
情報発信したものを第三者が正しく評価(被リンクなど)してくれるように拡散する必要があります。
発信した情報の質が良く、認められれば、必ずどこかであなたやあなたの記事のことをtwitterやブログなどで紹介してくれます。
これが、サイテーションとしてGoogleに評価されます。
「あ!また横文字!嫌いだわぁ~。」
わかります。こちらで意味をチェックしてくださいね。
サイテーションとは?
言葉としては「引用」「言及」という意味。
ウェブマーケティングやSEOの世界では「リンクではない形による、他ページ(他コンテンツ)の参照」を意味するものとして使われることが多い。
Google神「良い情報は自然と拡散されるでしょ?」
というGoogle神の考えであり、根幹となる現在のロジックです。
つまり、自分(自社)のブランディング構築を行う作業である。
ということです。
まとめ
2018年8月初旬のGoogleアルゴリズムのアップデートで、多くのホームページの検索順位が大きく変化しました。
あなたのホームページはいかがだったでしょうか?
セーフでしたか?それは良かったです。
しかし、アルゴリズムに引っかからないくらい非力なサイトだった、という場合もあるかと思います。
どちらにしても、引き続きWEB集客に力を注いでいく事が大切です。
今後、YMYLに該当する分野のキーワードは、さらにアルゴリズムが強化されていく事が予想されます。
ですので、いまからE-A-Tを上げていく作業をコツコツと行っていきましょう。
そうしないと、将来的に検索ポジションをすべて競合に奪われることとなります。
「いまが取り掛かるチャンス!!!」
と思って前向きに取り組んでいきましょう。
投稿者プロフィール
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WEB制作会社Co-Tam.Inc代表の田村巧次です。
創業当初から、金で買うSEOを良しとせず、その時々の Google ガイドラインに沿ったSEO(ホワイトハットSEO)のみをクライアント提案。 制作したWEBサイトは、一切ペナルティを受けず、9割以上がキーワード検索で1位を獲得。どれもすべて効果の高いキーワードを選定する。制作会社の枠にとどまらず、2011年より、企業の情報発信の重要さをクライアントに提示。
「SEOの知識を正しく活用できれば、必ず集客の力になってくれます。」
- 中小企業庁 中小企業デジタル応援隊事業 IT専門家(I00024525)
- WACA認定WEB解析士・上級ウェブ解析士
- SEOコンサルタント
- 米国Google認定 GAIQ(*1)(認定資格ID:28179066)
(*1) Google Analytics Individual Qualification - Google モバイルサイト認定(認定資格ID:36523368)
- Webクリエイター能力手認定試験エキスパート
- ネットマーケティング検定取得
WEB利用・技術認定委員会主催 - 国家資格:システムアドミニストレータ(現ITパスポート)
- デジタルハリウッドスクールphp TA/講師(2009~2012)
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