良い商品だけではなく、良い情報を作る。それがコンテンツマーケティング。

  

2018年9月22日  2021年3月11日

こんにちは。小さな会社のWEB集客を応援するメディア、WEB-SUP編集長の田村です。

今回は、コンテンツマーケティングって聞いたことあるけど、結局なんなの?ブログじゃないの?

言葉を変えただけで、マーケティング会社が商品売りたいだけでしょ?

というご質問にお答えする内容です。

これからコンテンツマーケティングに取り組んでみたい。というあなた、是非ご確認くださいね。

情報は自分で探せる時代

多くの情報が溢れかえっている今の時代、誰でも自分の気になる情報は自らの手で得られるようになりました。

昭和60年代頃を思い出してみてください。(役

あなたの好きなジャンルの〇〇が新商品を出す。その情報の仕入れ元は、テレビか雑誌や新聞のような情報誌しかありませんでした。

わたしはゲーム大好きっ子だったので、「ファミリーコンピューターMagazine」というゲーム情報誌を欠かさず買っていました。

毎回それはそれは楽しみにしていて、表紙から裏面まですべてを丁寧に見ていた記憶があります。ゲームの発売日とか全部言えましたらからね。

あと、渡辺徹氏司会のゲーム情報番組「スーパーマリオクラブ」とか・・・(懐)

知ってる方いますかね、、

しかし、現在では、欲しいと思った商品の情報収集は、購入前にインターネット上で検索すれば、いつでも誰でも可能となっています。

  1. 〇〇使い方、とか、〇〇レビューで調べれば、人気Youtuberが、動画で懇切丁寧に教えてくれます。
  2. 行ったことの無いお店のメニューを調べるのは → Instagram。
  3. 新譜音源のレビューを知りたきゃ → Twitter。
  4. 気になる商品がテレビで紹介されていれば → Amazon。
  5. 自分の悩み事を解決したい、商品情報を詳しく知りたい時は → Google。

まさに「ユビキタス」の時代の到来です。

この言い方も一時期流行った言い方で懐かしいですね…

今や、検索スキルと、その情報の真意を見極めるリテラシーが問われる時代です。

小学生のわたしが今を見たら、夢のような世界です。

以前は、企業側がある程度情報をコントロールできました。

それによって、わたし達のような消費者の動きも、コントロールしていました。

しかし、今では、フェイクニュースがフェイクニュースであるということが、ステルスマーケティングがそうであるということが、SNS等ネットの情報網のおかげで、わたし達のような知識が無いものにも知ることが可能になりました。

企業が消費者をコントロールしずらくなってきているのです。

時代の流れによって、テレビや新聞などのマスメディアの効果はどんどん落ちています。

そんな中、現在、世界の企業がこぞって取り組んでいるのが、

  1. 消費者に有益なコンテンツを提供し、振り向いてもらう
  2. さらに有益なコンテンツの提供をし続けることでその興味、関心を膨らませてもらう
  3. そしてそれを売り上げにつなげる

という手法です。

今、この手法が定着しようとしており、これを、コンテンツマーケティングと呼びます。

コンテンツマーケティングの重要なポイントは、商品をアピールするのではなく、

「価値のあるコンテンツ」

を生み出して、企業と消費者との関係を「強く」「深く」「長く」構築していくことです。

良い商品だけではなく、良い情報を作る

先にもお伝えしたように、消費者が興味を持ったものの情報を収集をする時代です。

だからこそ、企業にはそれに順応した戦略が必要となります。

自社の商品の良さをコンテンツとして発信していくことで、消費者との関係性は深まります。

結果的にそれが売り上げへと繋がります。

より具体的にご理解頂く為に、古い事例ですが、海外のコンテンツマーケティングの成功例を紹介します。

レイノルズ・ゴルフアカデミー(米)の事例

少し古い海外の事例だが、2006年チャーリーキングという人によって設立されたゴルフスクールである。

レイノルズ・ゴルフアカデミーは、オープンしたばかりで沢山のお客様を呼び込む必要がある。

しかし、地方の小さなゴルフスクールには潤沢な広告予算は無い。

ローカル情報誌などの広告をだしてみたものの、まったく効果が無い。

キング氏は、たまたま入った書店でマーケティングの書籍を見つけた。

その書籍には、最新のマーケティング理論として、コンテンツマーケティングのことが書かれてた。

現在のWEBサイトは、自分のゴルフスクールを説明する単なる「電子パンフレット」であることに気が付き、キング氏はコンテンツマーケティングを実践した。

ゴルファーが抱えている悩みや課題を解決していくコンテンツをたくさん生み出した。

コンテンツを出していくなかで、ブログと同じ名前の「The New Rules of Golf Instruction」というeBook(ホワイトペーパーとも呼ぶ)を作成して、無料で提供もした。

このeBookは、延べ1万人以上がダウンロードした人気コンテンツとなった。

コンテンツマーケティング導入後の9ヵ月でWEBサイトへの流入は50倍に増加。

そして、その副産物としても、4000を超えるリンクを獲得。そして、さまざまなコンテンツがそれぞれで検索上位に表示されるようになった。

これらの数字は、地方の小さなゴルフスクールとしては大きな成功だった。

サイト流入数やブログ購読者数の増加によって、見込み客が多くのウェブサイトを訪れるようになり、実際にゴルフスクールの申し込みが増え、売り上げに貢献した。

レイノルズ・ゴルフアカデミー
http://newrulesgolfcoach.com/

The New Rules of Golf Instructionの無料eBook
[PDF]The New Rules of Golf Instruction – Steve Astle Golf.pdf

10年以上も前の事例ですが、お客様の悩みを解決することで、成功した良例です。自身のノウハウをまとめた、無料eBookもゴルフレッスンを受けたい人にとっては、非常に魅力的なものだったのでしょうね。

自分に有益な情報を継続的に与えてくれる相手とは、いつまでも付き合っていたいですよね。

わたしならそう思います。

それが自分を成長させてくれたり、楽しませてくれるような相手であればなおさらですよね。

そのためには求めている情報や他にはない独自の情報を発信していく、というのが絶対条件となります。

これをお伝えすると、

「それが難しいんだって!また独自化の話しかぁ・・・」

「もうUSPは聞き飽きましたから!」

と仰る方が多いのですが、ご安心ください。

あなたにしか無いもの、あなたにしかわからないこと。

それは、あなたの現在のお客様です。

そして、そのお客様の悩みです。

お客様の悩みさえ深掘りできれば、あなたの会社の商品で解決できることが沢山あるはずです。

それはあなただけの、「独自の情報」です。

 

良い商品を作る。これは企業にとっては最も重要なことですが、いまはそれが当たり前になっています。

世の中には、良い商品なんて腐るほど溢れかえっています。

逆に、悪い商品・サービスをつかまされる事のほうが難しいと思います。

では、何をするのか?

答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「良いコンテンツを自社で作る。」

これが、良い商品を作るのと、同じくらい重要になりました。

そして、その「価値あるコンテンツ」こそが同じような商品を扱う、「他社」ではなく

「あなたの会社」

を選んでもらえる決め手となります。

時代に合うマーケティング手法

有益な情報は、FacebookやTwitterといったSNSを使うことで、大きく広まっていく時代です。

コンテンツを作り、情報を発信するということは今の時代に合った効果的なマーケティング手法です。

企業、そしてその商品を以前とは比較にならないほど広い範囲にアピールすることが可能になりました。

その中には偶然にコンテンツを見つけて、その内容から企業や商品に興味を持ってくれる消費者もいるでしょう。

想定している顧客層だけではなく、新たな顧客も獲得できるというのが、コンテンツマーケティングの魅力のひとつです。

本を出版するような気持ちで

ここまでで、コンテンツマーケティングという施策がどのようなものなのか、大まかにご理解いただけたと思います。

しかし、ただ漠然とコンテンツを作っていくのではなく、本を出版するような気持で取り組むようにしましょう。

本を出版するということは、読者を明確にイメージして、その読者にとって有益な情報をより多く載せることが非常に重要ですよね。

以前、とあるWEB技術系の雑誌に寄稿していたことがありました。

その時のターゲットは実に明確で、「WEB制作をしている人向け。」でした。

企業のコンテンツにもターゲットとしている顧客の像というものがあると思います。

たとえば、

  • WEB制作を学べる系のスクールであれば、プログラムやデザインに関するネタをわかりやすく執筆し編集した情報。
  • 婚活に関する内容であれば、漫画風にコミカルなイラストで図解したりする工夫。
  • 整体医院であれば、家庭でできる肩こりに効くストレッチの方法。図解付き!
  • エステサロンなら、お客様層に合わせた、家でできる美肌の作り方。
  • トリマーさんなら、ワンちゃんが大喜びするブラッシングの方法。
  • 印刷屋であれば、販促担当者が市場調査するような内容を前もって調べてあげているコンテンツ。
  • などなど

その消費者が欲しがっている情報をわかりやすく提供していけるかどうか?というのが大きなカギとなります。

そして、コンテンツマーケティングというのは、コンテンツを作り続け、蓄積していくことで価値が大きくなっていくものです。

蓄積することが大切といっても、内容が似たり寄ったりのワンパターンのものでは、すぐに消費者も離れていってしまいます。

そうならないためにも、さまざまな形式のコンテンツを考え、読者を飽きさせない工夫をする必要があるのです。

また、何よりも大切なのは、定期的に発信し続けていくということです。

いつ更新されるかわからない、何度訪れても変化がなかった・・・というのでは読者にもなってくれません。

そのためにも、更新頻度を設定し、それをしっかり運用していける体制を整えましょう。

週に2回なら、月曜日と、木曜日に更新する。という感じです。

それが、消費者と企業との「強く」「深く」「長い」関係づくりへとつながっていきます。

まとめ

発信するコンテンツが良い商品開発と同じくらい重要である。

ということをご理解いただけたと思います。

「コンテンツ=商品」

と言っても過言ではありません。

コンテンツを作り続け、蓄積していくことで大きな価値となっていくのです。

この意識をもっていれば、お客様が真に欲している情報が見えてくるはずです。

あなたの商品で、あなたのお客様が持っている悩みを解決するにはどうするのか?

今一度、あなたのお客様に目を向けてみましょう。

そこに良質な独自コンテンツの答えがあります。

 

最後に、わたしが尊敬する人の言葉を。
「コツコツと耕してきた土壌でなければ、種を蒔いても芽が出ることはない。」

 

 

 

 

PS:

じゃあ実際になにをやればいいの?

コンテンツマーケティングを行う為に、実際に何をやっていけば良いのか?

具体的な施策内容を、今後メルマガ講座として発信していく予定です。

その時はご登録いただけたら嬉しいです。

それではまた。

 

コンテンツマーケティングの概要・概念をもっとガッツリ知っておきたい。という方は、こちらも是非ご確認ください。

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投稿者プロフィール

田村巧次(タムラコウジ)
田村巧次(タムラコウジ)株式会社コタム代表
WEB制作会社Co-Tam.Inc代表の田村巧次です。
創業当初から、金で買うSEOを良しとせず、その時々の Google ガイドラインに沿ったSEO(ホワイトハットSEO)のみをクライアント提案。 制作したWEBサイトは、一切ペナルティを受けず、9割以上がキーワード検索で1位を獲得。どれもすべて効果の高いキーワードを選定する。制作会社の枠にとどまらず、2011年より、企業の情報発信の重要さをクライアントに提示。
「SEOの知識を正しく活用できれば、必ず集客の力になってくれます。」

  • 中小企業庁 中小企業デジタル応援隊事業 IT専門家(I00024525)

  • WACA認定WEB解析士・上級ウェブ解析士

  • SEOコンサルタント

  • 米国Google認定 GAIQ(*1)(認定資格ID:28179066)
    (*1) Google Analytics Individual Qualification

  • Google モバイルサイト認定(認定資格ID:36523368)

  • Webクリエイター能力手認定試験エキスパート

  • ネットマーケティング検定取得
    WEB利用・技術認定委員会主催

  • 国家資格:システムアドミニストレータ(現ITパスポート)

  • デジタルハリウッドスクールphp TA/講師(2009~2012)

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