松竹タオル店 様松竹タオル店 – ブランディングサイト制作Web制作/UIUXデザイン/システム開発

http://shochiku-towel.jp/

「タオルでできることのお手伝い」 -松竹タオル店

水分を拭う目的以外でも生活の様々なシーンでタオルが役立つことを願い「タオルでできることのお手伝い」をモットーにされている、 松竹タオル店様の新規ブランディングサイトを担当しました。

ブランディングサイト制作の背景

松竹タオル店様は長年浅草橋にタオルの卸問屋として店舗を構えられており、これまでオンラインでの集客はされておりませんでした。
駅前の再開発に伴い新店舗へ移転されることをきっかけに小売業務への展開により力を入れる為に、 WEBのみではなく実店舗への集客も目的とした「オンライン、オフライン両方からの新規顧客開拓」という方向性で、 CIロゴ、新規WEBサイト制作を軸に強みを再編集し、ブランディングのプロジェクトを進めました。

コンセプトメイク・UI/UXデザイン制作のポイント

ヒアリングによる商材把握で見えた松竹タオル店様の良さ

ブランディングをするうえで最初に、松竹タオル店様のタオルという商材を理解すること、 これまで営まれてきたビジネスや理念の理解をすること、この二点を念頭に置いてヒアリングを始めました。

一枚からでもご購入いただけるタオル、ご用途に合わせたタオル、女性目線で選んだ水周りに適したタオル、赤ちゃんのガーゼギフト、オリジナルデザインタオルや手ぬぐいなど、 豊富な種類のタオルを販売されていること、 エステや飲食店などの業務用のタオルなども問屋価格で販売していることがわかりました。

綿密なヒアリングから見えたブランド軸

また、昭和33年から創業されていて、 生活に近いタオルという商材において「一枚いちまい丁寧にタオルと向き合い、仕事をする」や「タオルでできることのお手伝い」という想いのもと、 長年営まれてこられたというお話をお伺いでき、 確かな品質や安心感、卸問屋だからできる価格帯という特徴に加えて、 このこだわりや大切にしている想いや豊富なタオルの知識を伝えていくことに、ブランディングとしての方向性があると感じました。

制作するサイトにおいても、運営リソースという課題から多売をする本格的なECサイトの制作ということではなく、 WEB上で角度の高い顧客との接点の創造を目的とするサイトでしたので、「一枚いちまい丁寧に」というワードは合致していました。

松竹タオル店様の拠点は東京都の浅草橋という弊社から近距離ということもあり、 実際に何度も新店舗に伺わせていただき、ビジネスと製品の理解をより実感と共に深めながらプロジェクトは進行していきました。

ヒアリングを重ねる中で、土屋様から「タオルソムリエ」という資格のお話が出て、資格取得も視野に入れているとのことでしたので、 土屋様のタオルへの強い想いや知識を”カタチ”として可視化することができることが見えてきました。

ブランドの方向性を決定づけた言葉

土屋様とお話を伺っていて印象的な事がありました。

「どんなタオルでも水気を拭うことはできます。たかがタオル、されどタオルですが、毎日肌に触れるタオルを変えるだけで生活が豊かになることは、あまり知られていません。タオルソムリエの資格取得もタオルの知識を深めることで、タオルの魅力をお客様に具体的に伝えられるようになるから。タオルを変えることで生活を豊かになることをもっと多くの人に知っていただきたいと考えています。」

「タオルを売っているのではなく、タオルを提供することで、お客様の生活を豊かにしたい」

これが、土屋様とヒアリングを重ねる中で一貫する、ゆるがない想いだと分かりました。

タオルでできることのお手伝い

そこで、「タオルでできることのお手伝い」をブランド軸とし、長年営んでこられた確かな品質、安心感、卸問屋だからできる価格帯、タオルへの豊富な知識や想い、 これらの特徴や事実を「タオルソムリエ」という新たなストーリーに乗せて、 「確かな商品のご提案ができるタオル店」というコンセプトのもとリブランドしていくことになりました。

運用設計、解析ツールを使用してのキーワード調査を行い、情報設計とゴール設計の上、ウェブサイトへ落とし込んでいきました。開発はWordPressで行いました。

リリース後、新しいニーズの発見と、大ロット受注の獲得に成功

キーワード戦略、ブランド戦略が結果に繋がっているとのご連絡

リリース後「記念タオル」や「年賀タオル」など大ロットの反応がすぐにあり、コンテンツの発信により想定していなかった需要を把握することにも成功しました。

また、ローカルSEOの施策により地域検索でのお問い合わせ獲得にも成功しましたが、近くの問屋さん、と言うだけでなく、

  • 卸問屋のイメージと一線を画す綺麗なビジュアルであること
  • タオルソムリエであること

等、ブランディングがお問い合わせの決め手になっていると土屋様からご連絡を頂き、弊社のご提案が、新たなニーズの発見や受注獲得に繋がっていることが分かりました。

ウェブに懐疑的だったご主人(社長)も効果を実感、来客にも繋がるように。

問い合わせが増えるにつれ、ウェブを活用した売り上げアップに懐疑的だった土屋様のご主人(社長)も効果を実感していらっしゃるとのこと。土屋様からは店舗へご来店されるお客様も増えたと仰って頂くことができました。

一般の方向けにオープンした店舗でしたが、法人格の方でも、特にサロンやエステなどタオルがお客様の肌に触れる業種のお客様は、注文前に実際の商品を見て購入したい場合が多く、一旦来店されてから注文される方が多く、法人格の方に店舗のニーズがあることが分かりました。

オンラインショップの構築、コロナ禍に記事をきっかけに受注が急増

その後、オンラインショップ構築のご相談を頂き、まずは予算をかけずに小さく始めることをおすすめ、stores.jpを利用したオンラインショップを構築を担当。

オンラインショップを主力にする、というよりはオンラインでも買えることを示しておくことが目的だったため、オープン後、殆ど売り上げはたたない状態でしたが、コロナ禍で店舗へ足を運べないこと、タオル需要が増えたことをきっかけに、オンラインショップからの注文も入るように。数年前に書いた「ガーゼとマスク」という記事で流入が急激に増え、記事からオンラインショップへの注文に至っていることが判明。思わぬところでコンテンツ発信が身を結ぶ結果となりました。

データを元にウェブサイトやサービスを最適化、受注につなげる理想的な運用

土屋様ご自身で、解析データを頻繁に見て研究されており、解析データや問い合わせから見えた結果を基に、リリース後もご連絡・ご相談いただき、人気の無いページの削除や、商品ページの修正、バナー設置など、需要に合わせてサイトの改善を続けるなど、理想的なウェブサイト運用をされています。

当初、一般の方も卸問屋でタオルを購入できることを知って欲しい、という想いから店舗の認知拡大をメインにスタートしたウェブサイトでしたが、実際に運用してみて感じたことや、反応を元に、ウェブサイトの目的を法人格を中心とした大口注文へシフト、それに合わせウェブサイトを最適化していくなど、柔軟に軌道修正することで、ウェブサイトと実際のお店の運営とがリンクしながら、売り上げに繋がるサイトとして機能しています。

ブランディングと情報設計の重要性

松竹タオル店様のウェブサイトが、度重なる軌道修正をしても分かりづらくなったり方向性がズレてしまう事がないのは、主力商品やターゲットが変わっても、そこに「タオルでできることのお手伝い」という一貫したブランドストーリーがある為です。

ウェブサイトを家に例えると、ブランディングとは土地、情報設計(とゴール設計)は土台、ウェブサイトは家にあたります。基礎(土地と土台)がしっかりしていれば家が崩れないように、ブランディングと情報設計がしっかりしていれば、変化に強いウェブサイトになります。

「サイトを訪れるたびにイメージが違う。結局どんな会社なのか分からない」

サイトを見た人からこのように思われることは、避けたいものです。

主力商品や顧客層は時代により変化します。ブランディングが抜け落ち、商品や顧客のみにフォーカスすると、主力商品や顧客層が変わるたびに、大掛かりな改変やリニューアルを繰り返すことになります。また、軸が定まらないと情報設計もうまく行きません。そうなると、あれもこれもと肉付けをし続けることになり、情報はそろっているけど分かりづらい、この様な事態に陥ります。

ですので、自社の顔となる店舗や会社などのコーポレートサイトの制作では特に、揺るがないブランドを軸に制作すべきと言えます。

そうすれば、松竹タオル店様の様に、自社の価値を浸透させつつ、ニーズに合わせて最適化することで成長し、売り上げに貢献し続ける変化に強いウェブサイトになります。

ブランディングをすることで、自社の価値が思わぬ反応として返ってくる。これがブランディングの面白いところですが、まさにそれを体現しているケースです。

松竹タオル店様は、リリース後もサポートや運用保守も弊社に委託していただいており、ご相談やご報告を頂くのですが、その度にブランディングと情報設計の重要性を実感します。

ウェブサイトはリリースしてからが本番、と申しておりますが、松竹タオル店様も、それを実現していらっしゃるお客様の一人です。

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