このページではコンテンツマーケティングの効果についてお伝えします。
効果を結論から言うと、「意中の相手に振り向いてもらえる効果がある」ということです。
私たちはコンテンツマーケティングをお客様にご説明する際、よく恋愛に例えてお話しさせて頂きます。なのでここでもそうさせていただきますね。
まずはコンテンツマーケティングとは何なのか?をサクッと確認してみましょう。
コンテンツマーケティングとは?をGoogleで検索してみると、
コンテンツマーケティングとは、ユーザーにとって価値ある有益なコンテンツを適切なタイミングで届け、Webサイトへ呼び込んでファン化し、信頼関係を築き、問い合わせや商品購入などの行動へとつなげるマーケティング施策のことです。
出展:Google検索{検索結果「コンテンツマーケティングとは?」協調スニペットより}
とあります。
コンテンツマーケティングを恋愛に置き換えると?
これを、恋愛(愛の告白)に置き換えてみましょう。
恋愛することの目的とは一体なんなのでしょうか?
恋愛をした場合、やはり相手の方とお付き合いをしたいと感じるはずです。そのためには愛の告白が必要です。
愛の告白とは…
愛の告白とは、意中の相手に対して、自分の価値を適切なタイミングでアプローチし、相手に興味を持ってもらい、コミュニケーション(デート)を重ね、恋仲(結婚)に結び付けることが目的。
となりました。
先ほどGoogleで調べたコンテンツマーケティングの定義と見比べてみると、同じようなことを言ってると思いませんか?
何が言いたいのかと言うと、これからコンテンツマーケティングを始める会社は、読者(消費者)に片想いをしているのと同じ状態だということです。
そもそもマーケティングというのは、
顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである
出展:AMA(アメリカ・マーケティング・協会)
と定義されています。
これをもっとわかりやすく言うと、マーケティングとは「商品やサービスをお金に変える為の企業活動の一環」と言い換えることができます。
商品やサービスをお金に変える行為の中には、必ず「人と人とのコミュニケーション」が発生しています。
これらをまとめると、コンテンツマーケティングというのは、コンテンツを通じて、人と人とのコミュニケーションを作り出し、信頼関係を築く為のマーケティング手法であると言えるでしょう。
では、片思いの相手に、振り向いてもらい、コミュニケーションを取る為にはどのようにすればよいのでしょうか? 会社(コンテンツ発信者)を次の3タイプに分けて考えてみます。
会社の3タイプ = 恋愛の3タイプ
企業を恋愛における3タイプの人に置き換えて考えてみます。
①放っておいても愛される「天は二物を与えた」タイプ
一人目は、放っておいても誰からも愛されているような人です。文武両道で、性格もよく、人望も厚くリーダーシップがある、おまけに家柄もよくお金持ちで容姿も端麗。老若男女問わずすべての人から愛されていて、非の打ちどころがないような人のことです。異性からアプローチされることも多く、誰もがうらやむタイプ。ひと学年に一人いるかいないかのタイプでしょう。
「アイツは性格もいいし、勉強もスポーツもできて人望も厚い。しかも、容姿端麗ときた。天は二物を与えた。」こんなふうに評価されている人です。羨ましいですね。
会社に置き換える
こんな完璧超人を会社・企業に置き換えると、いい商品やサービスを持っていて、すでにそれがブランド化している、誰もが知っている企業・商品・サービス・ブランドと置き換えることができます。
②「自分勝手なナルシスト」タイプ
ふたり目のタイプは、「自分勝手なナルシスト」タイプの人です。
本当は魅力的かもしれないのに、謙虚さがなく、相手の気持ちはお構いなし、口を開けば自慢話ばかりで嫌われてしまう、そんなタイプの人のことです。
意中の相手にも、自分がいかに凄いか誇示するばかりで女性の心をつかむどころかアピールすればするほど嫌われてしまいます。
このタイプの人は同性・異性共に愛されにくく、万人受けしないのが特徴です。ですが本人は満足しているため、友人からなぜ好かれないか、異性へのアプローチがなぜ上手くいかなかったか気づきません。
会社に置き換える
「自分勝手なナルシスト」タイプを会社に置き換えると、「商品やサービスが低品質だったり、魅力がない」(ことに気づいていない)会社、「興味がないのにしつこい売り込みや宣伝ばかりする」「こちらの都合を考えずに飛び込み営業や営業電話をする」「許可なく勝手にメールマガジンを送り付ける」など、相手の都合お構いなしで売り込みや押し売りをする会社に置き換えることができます。
「天は二物を与えた」タイプでも「自分勝手なナルシスト」タイプに転じてしまうことも。
「天は二物を与えた」タイプも、一歩間違えると「自分勝手なナルシスト」タイプに転じてしまいます。商品のファン、または興味があり問い合わせたのに、サポートの対応が悪く商品を嫌いになったり、しつこい押し売りで買う気が失せてしまうケースです。
③素敵なのに知られていない「しゃべってみると意外と面白い」タイプ
3人目のタイプは素敵なのに ”まだ” 愛されていない人です。あなたの周りに、こんな評価を受けている人いませんか?
- なんであの人に彼女(彼氏)がいないのかわからない。すごくいい人なのに。
- 面白みのない人かと思ってたけど、長くつきあってたら意外と面白い。
- そっけなくて無口だから怖いひとかと思ってた。でも話してみるとすごく優しくて驚いた。
こんなふうに言われ続けているタイプの人です。
ひとクラスに2人くらいいるかもしれません。この評価を受けている人の共通点は、アピールの仕方が下手で人にうまく魅力が伝っていないという点です。
この手のタイプは単に口下手なだけでしょう。ちょっとしたきっかけで化けるタイプです。
会社に置き換える
最初はそうでもなかったのに、長くつきあったら親友や恋人に発展した。こんな人を会社に置き換えてみます。
「素敵な商品やサービスを持っているのに、うまくアピールできていない会社」
と置き換えることができます。
コンテンツマーケティングは素敵なのに愛されない人の為に
知ってくれれば必ず良いと思ってもらえる筈!そんな会社のためにコンテンツマーケティングはある。
コンテンツマーケティングの力を最大限に発揮するのは「素敵な商品やサービスを持っているのに、うまくアピールできていない会社」です。どのようにすれば「素敵 “ だから ” 愛される会社」になれるのでしょうか?素敵なのにアピールが下手な人から学びを得られそうです。
商品・サービス力がない「自分勝手なナルシスト」はまず商品・サービスの改善を。
商品やサービスから根本的に見直す必要がある場合は、コンテンツマーケティングという手法を使っても現状の改善にはなりません。ただ、自分自身で「商品・サービスが悪い」と気付いていないナルシストタイプの場合、コンテンツマーケティングに取り組むことで、お客様(読者)からフィードバックを得られることがあります。フィードバックを商品の改善に活かす目的であれば全く無意味ではありません。
素敵なのにアピールが下手な人
アピール下手①「自分勝手なナルシスト」
ぼく、歌がすごくうまいって良く言われるんだよね。こんど聴かせてあげるよ。
この服、かっこよくない?ブランドもので高かったんだよ。
知り合いが美味しいワインバーを経営しててさ~。そこで出してくれたワインが最高で~…
このお酒は〇〇産でめったにでまわらないいんだ。希少性が高くて~…
というように話しを続けられたらこんなふうに思ってしまいます。
「そんなこと言われても興味ないし!」
「別に聞いてない!」
「なに?知識自慢したいの?他をあたってくれる?」
などなど。
この人の場合、本当は知識も豊富だし、オシャレだけど、アピールが上手くいっていない人代表です。
アピール下手②「しゃべってみると意外と面白い」タイプ
歌がうまいんですか、すごいですね(音楽好きだから歌声聞いてみたいな)。
忙しいんですか、大変ですね。
素敵なお洋服ですね(本当はぼくも好きなブランド)。
おいしい赤ワインを飲んだんですか(ぼくも赤ワイン好き)。
…何度か会ううことで、やっと意気投合…
本当は色んな知識を持っていて、共通点もあり、魅力的な人物にもかかわらずあまり話さない、自分から尋ねない、話を広げない。相手がよほど根気があるか、聞き上手でない限り、自分の魅力は伝わらないままです。こんなタイプもアピール下手です。親しい友人は魅力を知っているので、友人から背中を押されることの多いタイプかもしれません。
次は「素敵だから愛される人」を見てみましょう。
素敵 “ だから ” 愛される人
歌が上手いんだってね!今度聞かせてよ!
最近忙しそうだね。ぼくに手伝えることがあれば何でも言ってね!
最近、なにか悩んでそうだね? 相談にのるよ?
あなたが好きそうな服をこないだ街で見かけたよ!一緒にいこうよ。
こんな人探してたよね? 私の知り合いにいるので紹介するよ?
この人への印象は、「悩みをわかってくれるから良い人そう。」とか「悩みを聞いてくれたからちょっと信頼できるかも」とか「自分に興味を持ってくれてるんだ。ちょっと嬉しいかも」とか「この人だったら友人に紹介しても大丈夫そう」なんて思ってもらえるかもしれません。少なからず悪い印象を持たれることは無いでしょう。
話し上手は聞き上手
人と人とのコミュニケーションにおいて、「私はこんなこと知ってます!すごいでしょ?!私の話しを聞いて聞いて!」という一方的な自己アピールだけでは、倦厭(けんえん)されてしまいます。
愛される人になるためには徹底した相手目線のコミュニケーションが必要です。会社の場合だと、徹底した相手に目線にたった情報発信が必要ということです。
これは男女関係でもまったく同じことが言えます。「話し上手は聞き上手」という言葉があるように、「聞き上手」とは相手のニーズ(求めること)を、どれだけ真摯に聞いて理解してあげられるかということに尽きます。聞き上手になって相手のニーズに答えてあげることで、「本当は素敵なのに愛されない人」→「素敵だから愛される人」
へとレベルアップすることができ、相手からの信頼を勝ち取ることができます。
コンテンツマーケティングの効果
では、コンテンツマーケティングを実施することで得られる効果について説明しましょう。
①あなたに好意をもった人だけが訪れる
この効果は意外と知られていませんが、あなたが発信するコンテンツを求める人だけに効率よく訪問してもらえます。言い換えると、購入につながる「質の良い見込み客」を集められる。ということです。
その理由は、あなたは、あなたのことを好きになって欲しい人だけに向けてコンテンツを発信するからです。
インターネットで集客をしようとすると、多くの人はサイトにたくさん人を集めようとします。PV稼ぎが目的になってしまうのです。
でも、ビジネスに本当に必要なのは量より質の集客です。
膨大な量のPVを集めても、購入してもらえなければ全て無駄です。つまり、購入してくれる可能性の高い 「質の高い見込客」 を集めることがビジネスにとって必要だということです。
事実、私たちが運営するメディアからお問い合せをいただいたクライアントとは、35%の割合で契約につながります。これは4社に1社ほどの割合です。合見積りや、とりあえず話を聞かせて欲しいという問い合わせよりもはるかに高い数値です。
稀にあなたの提供するコンテンツに興味のない人が検索サイトから迷い込むことがありますが、あなたが適切なコンテンツを提供し続ける限り、基本的にそれを求める人しか訪れないので安心して取組みましょう。
②無駄な客対応を減らせる
広告は八方美人に例えられます。
全ての人に愛されようと欲張る人は誰からも深く愛してもらえません。自然の摂理というか、人間界の摂理といえるでしょう。
これは情報発信でも同じことが言えます。広告というものは特性上、不特定多数の人に情報を伝えることが強みです。広告ではあなたのメッセージは深く相手に刺さりづらいでしょう。
その逆でコンテンツマーケティングは、あなたがアプローチしたい人にだけ絞って、相手の為になるコンテンツを届けることが目的となります。為になるコンテンツというのは、「あなたの悩みを解決するのに必要なものはこれですよ」と教えてあげるようなコンテンツのことです。
為になるコンテンツを届けた結果、「問い合わせへの対応ばかりで時間がとられてしまう、しかも成約に結び付かない」といったビジネスにおいて無駄な時間を減らすことができます。
読者(お客さま)はあなたのコンテンツを見て勝手に疑問を解決してくれるからです。あなたがこれから作るコンテンツは、究極のQ&A集とも言えるでしょう。
時は金なり。コンテンツマーケティングに時間を掛けることで、結果的に時間の節約に繋がります。
時間はお金と同じように非常に貴重なものなので無駄に浪費してしまうことなく、できる限り有意義に使いましょう。
③あなたの優位性をアピールできる
「あなたに好意を持った人だけが訪れる」ということは、あなたの商品やサービスに興味・関心をもった人が訪問します。その読者(消費者)の好みに合わせてデザインやキャッチコピーなどで訴求することができるようになります。
数撃ちゃ当たるだろうと100人規模が集まる街コンに参加するよりも、同じ趣味を持った人だけが集まる小人数のオフ会のほうが、意気投合する確率はぐんと上がります。
出逢った相手に「おもしろい」と思ってもらえるような話題を提供することができれば、好印象を持ってもらえるはずです。それと同じことです。
さらに言うと、売り手と買い手の立場が逆転するという現象もおこります。
ビジネスでは通常、売り手と買い手の関係は、圧倒的に買い手の立場が強いものです。ですので、私たちのような売り手はどうしても弱い立場になるので、「買ってください」とお願いしたり、買ってもらうために泣く泣く値引きをせざるを得ないこともありますよね。
ですが実は、相手の為になるコンテンツを提供することでその立場を逆転させることができるのです。なぜなのでしょうか?その理由は…
人は自分の知らないことを教えてくれる人に対しては、一瞬で警戒を解き、信頼を寄せるようになります。それどころか、相手はあなたを「専門家」として尊敬すらしてくれるようになります。つまり、
「売り手」 と 「買い手」
という関係から
「先生(あなた)」と 「生徒(見込客)」
という構図にガラリと変えてしまうことができるのです。この理由だけでもコンテンツマーケティングに取り組む意味があると思います。
実際、わたし達もコンテンツ・マーケティングを取り入れるようになってからは、以前のような、割りに合わない仕事を生活のために無理に引き受けることが無くなりました。
それどころか、「ぜひコタムさんにお願いしたいです」なんて言われることもめずらしくなくなりました。
コンテンツマーケティングはビジネスや人生を変える素晴らしい戦略です。
④あなたの評判を広めてくれる人が現れる
じっくりと時間をかけて、あなたの商品・サービスの魅力を伝えていく事ができれば、やがてあなたに共感する人たちが口コミであなたの評判を広げてくれます。あなたのコンテンツをオウンドメディア(自社メディアやHP)を拠点に蓄積していくことで、継続的かつ永続的に拡散しやすい構造が作れます。
このような構造が出来上がってようやく「ホームページは24時間働く営業マン」という、よく聞く謳い文句が現実のものとなります。
⑤お客様(読者)からどう思われているのかわかる
オウンドメディアを拠点にコンテンツを蓄積していくと、訪れたユーザーの特性や好みなどが正確に解析できるため、狙いたいターゲットが何に興味・関心をもっているかを把握することができます。そして、さらにターゲットが求めるコンテンツの精度と濃度を高めることができます。
⑥利益を生み続ける資産になる
これが一番おいしいところです。
本当にここまでお伝えしたことが現実になるのがコンテンツマーケティングのスゴイところです。
ただし、前述した通り、この結果は一朝一夕で生まれたものではありません。コンテンツをコツコツと作り続けて初めて得られる結果となります。
しかし、じっくり取り組むだけの費用対効果を期待できます。努力が報われる手法なのです。
しかも、一度作ったコンテンツは、広告やSNSとは違い、放っておいても継続的にあなたの元に優良な見込客を集め続けてくれます。
数年前に投稿したコンテンツを見た人がお問い合わせしてくれた。ということは決してめずらしいことではありません。つまり、関連する様々なキーワードに基づいてコンテンツを作って投稿すればするほど、あなたのホームページや自社メディアは「自動集客装置」となるのです。
これは、あなたにとっての 「資産」 となり、ビジネスの根幹を成すものとなるでしょう。
どんなに貯めても使ったらなくなる貯蓄とは違って、資産は一度築けばあなたにずっと利益をもたらし続けてくれます。
お察しの通り、コンテンツマーケティングとはとてもパワフルな戦略です。あなたのビジネスでも取り組むことで、良い効果が得られるはずです。
まとめ
このようにコンテンツマーケティングの効果をみてみると、良いことづくめだと思ってしまいますよね。ただし、ひとつ留意しておくべきことがあります。それは、コンテンツマーケティングで成果を出すには、ある程度の時間がかかるということです。
コンテンツマーケティングには地道な努力と読者への愛が求められます。長く深く信頼関係を築いていくことを得意とするのがコンテンツマーケティングであり、そのために求められるのが「愛のあるコンテンツ」の提供であることを心にとどめておきましょう。
ポイントのおさらいです。
- コンテンツマーケティングというのは、コンテンツを通じて、人と人とのコミュニケーションを作り出し、信頼関係を築く為のマーケティング手法である。
- コンテンツマーケティングを成功させるためには、徹底した相手に目線にたった情報発信が必要。
× 自己中心的な一方通行のコミュニケーションを取る人
〇 相手目線でコミュニケーションを行う人
コンテンツマーケティングの効果とは「本当は素敵なのに愛されない人」から「素敵 “ だから ” 愛される人」へと進化し、相手からの信頼を勝ち取れることです。
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投稿者プロフィール
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WEB制作会社Co-Tam.Inc代表の田村巧次です。
創業当初から、金で買うSEOを良しとせず、その時々の Google ガイドラインに沿ったSEO(ホワイトハットSEO)のみをクライアント提案。 制作したWEBサイトは、一切ペナルティを受けず、9割以上がキーワード検索で1位を獲得。どれもすべて効果の高いキーワードを選定する。制作会社の枠にとどまらず、2011年より、企業の情報発信の重要さをクライアントに提示。
「SEOの知識を正しく活用できれば、必ず集客の力になってくれます。」
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